ドラゴンアート誕生まで

■琉球は竜宮?

 ドラゴンアートは、インスピレーションから生まれました。「自分の作品にオリジナリティが欲しい・・・」そう考えながらも、なかなかいいものが浮かばない毎日。 そんなある日、「琉球は竜宮」という言葉が浮かんできました。 沖縄はもともと琉球国という国です。浦島太郎で有名な竜宮城とは名前が似ていますが、果たして琉球と竜宮は本当に関係あるのだろうか? そんなことを考えながら、近所を散歩していました。 少し歩いて行くとトイレに行きたくなりました。 ちょうど近くに公衆トイレがあったのでそこに入りました。 用を済ませて外に出ると、石碑のようなものが目に入りました。 入る時には周辺の草で隠れて見えなかったのですが、気になったので近寄ってみました。

■なぜにこんなところに?

気になる石碑に近寄って、そこに刻んである文字を見てびっくりしました。 そこには「竜宮神」と書いてあったのです。 何故、トイレの横なんかにこの石碑があるのか理由はわかりません。 しかし、意識して周囲の建造物を見てみると、橋が龍になっていたりと、何か龍とのご縁を感じました。 この時に自分の中に「龍を描いてみよう」という決心が立ち上がりました。

■またひらめきが!!

龍を描くと決めたらからには、まず練習です。 インターネットで龍の画像を集めては、マネをして描いてみました。 ところが何枚か描いても、何故かしっくり来ないのです。 行き詰った私はソファーに横になり、目を閉じました。 すると、数秒後にひらめきが来たのです。 「形にとらわれるな」 そんな感覚が私の中にひらめき、その直後に「あっ!そうか!!」と呟いていました。 龍というのは犬や猫と違って、実体がありません。 インターネットで調べた龍もそれぞれの特徴がありました。 それに西洋の龍と東洋の龍では、その姿が大きく異なっていました。 「龍には決まった形は無い。描く人が墨を一滴落としたものでも、龍だと思って描いたものは龍である。」 そんなことが浮かぶと気楽になりました。 それまでの重く閉じていた気持ちはワクワクとして広がっていく感覚に変わっていました。

■不思議な出逢いの連続

心が楽になったら、用事を思い出しました。 外を歩いていると見たことがある女性と出会いました。 「あ・・・」 それは以前、出展したイベントで向かいのブースのスタッフをしていた方でした。 お互い用事を済ませた後だったので、これから龍を描いてみようと思っていることを伝えました。 すると彼女は「すぐ近くだから家に寄ってください」と言いました。 彼女は書道の師範の経験もあり、筆はもちろん墨やすずり、そして高級和紙から、何と金箔まで渡してくれました。 「これを使って書いてみてください。つよしさんなら、とてもいいものが描けるはずです。」 それまでは、すべて100均用品でやっていたので、高級品を手にしてビビる自分もいましたが、ありがたくお借りすることにしました。

■不思議な出逢い

心が楽になったら、用事を思い出しました。 外を歩いていると見たことがある女性と出会いました。 「あ・・・」 それは以前、出展したイベントで向かいのブースのスタッフをしていた方でした。 お互い用事を済ませた後だったので、これから龍を描いてみようと思っていることを伝えました。 すると彼女は「すぐ近くだから家に寄ってください」と言いました。 彼女は書道の師範の経験もあり、筆はもちろん墨やすずり、そして高級和紙から、何と金箔まで渡してくれました。 「これを使って書いてみてください。つよしさんなら、とてもいいものが描けるはずです。」 それまでは、すべて100均用品でやっていたので、高級品を手にしてビビる自分もいましたが、未来を見据えているような彼女の瞳と言葉を信じて、ありがたくお借りすることにしました。

■オリジナルの龍

家に持ち帰ってさっそく描こうと思いましたが、高級品に手を出すのには勇気がいります。 そこで100均用具で何度か試し描きをしてみました。 しかし、どうもしっくり来ないのです。 気分転換にまたソファに横になりました。 そのまま少し眠ってしまったようでしたが、おかげスッキリしました。 寝ている間に何かが吹っ切れたのか、思い切ってお借りした高級用品を並べて準備をしました。 紙と向かい合って正座して、しばし瞑想します。 どんなのを描こうという自分の意志をいったん放り出していると、「出来る」という感覚が立ち上がりました。 「決めたことを描くのではなく、描きながら決めていく」そんなイメージで筆を取ると、他では見たことのない龍を描くことが出来ました。 やっと自分にフィットした感じのある龍を描くことが出来たのです。

■またもや不思議な出逢い

自分なりにお気に入りの龍を描くことができたものの、お客さんと向かいあって描く作品とするには、一般的な墨絵の技術では面白くないという想いもありました。 「何かないかなあ・・・」そんな想いのまま数日が過ぎて、とあるイベントに出展することになりました。 そこで、とあるブースの女性と目が合いました。 彼女は親しげに話しかけてきてくれました。 すると、何かひらめいたらしく、「お兄さんに見せたいものがあるからちょっと待ってて」。 一体、何を見せてくれるのだろうと思って待っていると、彼女は筒を持ってきました。 「ほら、これ」筒をポンと開けて中から取り出した絵には蛇の絵が描いてありました。 それは今まで見たことのない技法で、どうやって描いたのか蛇の鱗がグロテスクなくらいに表現されていました。 「これ、スゴイね!こういう描き方できたら面白いなあ・・・」 ところが、描き方を聞いてみると、わからないということでした。 家に帰ってあれこれと試してみたのですがどうしても出来ませんでした。

■更に不思議な出逢い

それから数日後、お世話になっている発明家から電話が来ました。 「お前に見せたいものがあるから、ちょっと来い。」 それがどういうものかも聞かずに自転車で40分程かけて研究所に行きました。 「おう、よう来たな! お前にこれをやろうと思ってな」と、くるくるに巻かれた紙を渡されました。 「何ですか、これ?」と紙を広げてみると、何とあの蛇の絵が描いてあるではありませんか!! 発明家さんには僕が龍を描いていることは伝えていません。 「え?何で???」 理由はわかりませんが、これはチャンスです。 「これってどうやったら描けるんですか?」遂にその技法が明らかになる!・・・と思っていたのですが、発明家さんの答えは「それはわからん」でした。 しかし、今回は現物を頂くことが出来たので徹底的に研究ができるなと喜んで持ち帰りました。 そして、試行錯誤を重ねた後、その技法を再現することが出来ました。 遂にドラゴンアートがスタートしたのです!

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Tsuyoshi Dragon Art Morishita
琉球ドラゴンアート

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プロフィール

「好きな場所で好きな事をやって生きる」と決めて2002年11月1日より沖縄に移住。路上詩人からスタートして、エンジェルアート、ドラゴンアートへとスタイルを進化。現在はボディセラピストとしても活躍中。
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